2020年09月16日

山下誠一郎さん&小林裕介さんアフレコインタビュー


「男子高校生、はじめての」
オールコンビネーションCD vol.3
ひらめき発売まであと2日ひらめき


今日は、
八雲役・山下誠一郎さん
江純役・小林裕介さん
アフレコ後のインタビューをお届けしまするんるん

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──オールコンビネーションCDの収録を終えてのご感想をお願いいたします。

山下:ポケットドラマCDのほうがそれぞれの人生に向かって頑張っているという本筋だとすると、こちらのCDは番外編的な補填だったり、彼らの日常が垣間見れる感じが、とても楽しかったですね。意外に江純のほうが結構せめてきたりとか、お互い会えないときはなにしてるとか。僕は八雲が江純のバンドメンバーの省吾くんに嫉妬するところがすごく好きでした。会えない時間がコミカルに描かれている部分は、ギャグすぎると作風にあわないので、いい塩梅にするのが難しかったのですが、彼ららしさを少しでもゆるく優しく表現できたらいいなと楽しく演じさせていただきました。本編ではピリッとしたシーンが多かったので、遊ばせていただきました。

小林:山下くんがおっしゃる通り、ご褒美なCDだなと思いました。本編ではふたりの関係を中心に描いていましたが、ひとりのときってお互いどうしてるのかなというのが、ほんのひとつまみですが見ることができたのかなと。ポケットドラマCDのときはふたり暮らしをし始めてもそんなに関係は変わってないような雰囲気でしたけど、「あ、やることやってんだな、しっかり。回数めっちゃ増えてるんだな」っていうのがわかって、「やっぱそうだよね。嬉しい」と思って貰えるようなニヤケポイントがたくさんありました。

──カップルパート&ソロパートで、印象的だったやり取りや演じてみてのおすすめポイントを教えてください。

山下:やはりなによりもソロ編ですね。お互い会えない時間に何をしてるのかっていうことを踏まえて、また本編を聞くと、もしかしたらこのときに悶々してるんじゃないかなとか、また新しい発見もあったりと、ソロ編はすごく新鮮で新たな彼らのことが知れて面白いかなと思います。まさか録音してるとは……(笑)。普段は他のペアと比べると結構大人しめなのかなと思うが故に、そういうアグレッシブなところが新鮮でした。

小林:山下くんとほぼ一緒なんですが、ソロ編でお互いの性的嗜好がどんどんマニアックになりつつあって…、歪み始めてるのかなって思っちゃったんですけど(笑)。

山下:ちょっとアーティスト的な感じもありつつ。

小林:もともとそういう嗜好があるというならば納得だなと。

山下:奏でちゃうわけですね(笑)

──八雲&江純のカップル以外で、印象的だったコンビや気になった会話などあれば教えてください。

山下:ほかのキャラクターたちとの会話は改めて新鮮だったんですが、ナナオとか響己とか結構アグレッシブなキャラクターもいたので、新鮮な一面が感じられました。江純が結構控えめでおしとやかな分、八雲の方が頑張ってぐいぐい行くんですが、今回は相手から来てくれるのが楽しかったです。久世が「語彙力がないんです〜」と言いながらめっちゃ語るシーンがとても好きでした。江純と久世との従兄弟同士の会話がこれからも見れたらいいなと思いました。

小林:江純が藍に駆け落ちをしたときの話を聞くエピソードですね。自分たちがあまり言えないでいるからこそ、堂々と公表しているナナオたちにどこか憧れがあるのかなと。でも藍たちにも思うことがあり、ただ幸せなだけじゃなくて、必ずしも手放しで喜べないという、自分たちと通じるところもかちゃんとあるというのを身近に感じられるエピソードがあったのが印象的でした。

──ありがとうございました!

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(左から、小林裕介さん、山下誠一郎さん)


明日は
久世役・羽多野渉さん響己役・林勇さん
インタビューをお届けします!
どうぞお楽しみにるんるん
posted by GINGER BERRY at 19:00| オールコンビネーションCD

2020年09月15日

江口拓也さん&河西健吾さんアフレコインタビュー


「男子高校生、はじめての」
オールコンビネーションCD vol.3
ひらめき発売まであと3日ひらめき


サードシーズン6人による
ぴかぴか(新しい)オール新作ミニドラマぴかぴか(新しい)

本編のアフターストーリー『afterDisc〜Dear〜』を経て、
ポケット✩ドラマCD配信『Third Stage』に至るまでの間を描く
完全録りおろしのミニドラマ36編を収録したドラマCD2枚組!

いよいよ晴れ9月18日発売晴れです!!

今日は、
ナナオ役・江口拓也さん
藍役・河西健吾さん
アフレコ後のインタビューをお届けしまするんるん

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──オールコンビネーションCDの収録を終えてのご感想をお願いいたします。

江口:結果、ずっと惚気てた気が、、、(笑)
相手のこと好きすぎるでしょ、って。

河西:やはり作品の垣根を越えて色々なキャラとの会話は楽しいですね
こんな方々がいるのかと新鮮な気持ちでした。

──カップルパート&ソロパートで、印象的だったやり取りや演じてみてのおすすめポイントを教えてください。

江口:どんだけ好きやねん!みたいな感じでしたね(笑)
でも、人に言いたくなるくらい夢中になれるのも、可愛いなと思いました。

河西:やはりソロパートでしょうか、藍の意外な一面が聞けますのでお楽しみに。

──ナナオ&藍のカップル以外で、印象的だったコンビや気になった会話などあれば教えてください。

江口:自分のこと受け入れてくれるのか心配がってたあの人!
付き合ってても、言えないことってあるんだなと、繊細で可愛いですね(笑)

河西:今回同じキャラと順序が入れ替わる形で2本ずつ取らせていただいて、そのどれもが面白かったので全部です。

──ありがとうございました!

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(左から、江口拓也さん、河西健吾さん)


明日は
八雲役・山下誠一郎さん江純役・小林裕介さん
インタビューをお届けします!
どうぞお楽しみにるんるん
posted by GINGER BERRY at 18:00| オールコンビネーションCD

2020年09月14日

Episode10 after Disc 〜SIGN〜ショートストーリー掲載

男子高校生、はじめての
Episode10 after Disc 〜 SIGN 〜
ひらめき好評発売中ひらめき


恋人同士になって十一年目になる、
溺愛系の敏腕社長×クールビューティー数学教師
元同級生カップルによるラブラブアフターストーリーるんるん

本日は発売を記念して、
シナリオをご担当いただいた和泉桂さんによる
書き下ろしショートストーリーを公開いたします!ぴかぴか(新しい)

十年という長い時間を共に過ごし、
互いを慈しみあい想い合っているふたりだからこそ
ささいな瞬間にも自然と思い浮かぶのはお互いのことで…。
そんな大翔と家史の甘く穏やかな日常をお楽しみください晴れ

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「以心伝心」
(文:和泉桂)


「ちょっと買い物行ってくる」
「うん」
 リビングルームで鴻崎家史が声をかけると、ダイニングテーブルに向かって仕事をしていた恋人の十倉大翔が返事をする。
 一緒に来るのかと思ったが、彼は腰を浮かせようとしなかった。
 やっぱり、まだ大変なんだ……。
 大翔の会社でアップデートしたばかりのアプリでトラブルがあったらしく、彼は一日中慌ただしい。重大事なら会社に行ったほうがいいのではと思ったが、たまたま、今日は電気設備の点検日で夜まで停電の予定なのだという。
「お昼、何か食べたいものある?」
「ホットケーキ」
「了解」
 エコバッグをポケットに突っ込み、一番近いスーパーに歩いていく。足りないものは牛乳と卵くらいだったので、あまり荷物は多くならないだろう。
 あとはホットケーキミックスだ。
 スーパーマーケットの入り口付近は生鮮食品が並び、ホットケーキミックスは真ん中のほうにある。そこまでやって来た家史は足を止めた。
 めちゃくちゃ種類が多い……!
 今までホットケーキミックスに興味がなかったのでこの棚をしげしげ見たことがなかったけれど、ものすごく多い。
 普通の大手食品メーカーの粉はわかるとして、グルテンフリー、アルミニウムフリー、砂糖不使用、糖質フリー……いっぱいありすぎる。
「嘘だろ……」
 ホットケーキを家で焼く機会はそんなになかったので、使っている粉なんて気にしたことがなかった。
 ホットケーキ自体は甘かったから、砂糖不使用ってことはなさそうだ。
 ――でも。
 そういえばおとといだったか、大翔がすごく嬉しそうに届いた荷物の箱を開けてたっけ。昔お世話になった山小屋の人が、地元の名産品で作ったジャムを送ってくれたとかで。
 だったら、これにしよう。
 家史は砂糖不使用のホットケーキミックスに手を伸ばし、それをかごに入れた。


「ただいま」
「お帰り」
 ちょうど大翔はコーヒーを淹れたところだったらしく、にこやかに顔を上げた。
「あれ、仕事終わったの?」
「まだだけど、一休み中」
「ホットケーキミックス、これでよかった?」
 真っ先にエコバッグからホットケーキミックスを出すと、彼は「ありがと」と先にお礼を言う。
「何でもいいよ。でも、珍しいの買ってきたね。ダイエット中?」
「そういうわけじゃないよ」
「砂糖不使用で、ちょうどよかった。こないだ、すごく美味しそうなジャムもらったから、それと合わせたかったんだよね。これだったらジャムをいっぱい使えそう」
 うきうきと告げる大翔の声はすっかり弾んでいて、仕事の疲れなんて吹き飛んでいそうだ。
「……うん」
 よかった。
 やっぱり正解だったんだ。
 そう思うと、言葉にしなくても嬉しくなる。
「コーヒーもらっていい?」
「もちろん」
 コーヒーは二人分で、ちょうどいい温度。
 ――あ……そうか。
 大翔も自分が帰る時間を見計らって、待っていてくれたんだ。
 そう思うと照れくさくなって、家史はうつむいてしまう。
 口許が緩みそうになるから。
「なーに?」
 マグカップを差し出した大翔に問われ、家史は無言で首を振る。
「言わないとキスするよ?」
「言わなくても……」
「うん、する」
 顔を上げた拍子にちゅっと唇を重ねられ、我慢できなくなった家史はとうとう笑いだしたのだった。

posted by GINGER BERRY at 20:30| Episode10 afterDisc [SIGN]