2021年09月10日

八代拓さん&新垣樽助さんインタビュー

「男子高校生、はじめての」2nd シーズン
配信限定音声ドラマ 〜Second Color〜


2ndシーズン3組の恋人たちの最新アフターストーリーを
ポケドラ配信限定の音声ドラマでお届けする
「男子高校生、はじめての」〜Second Color〜

2021年7月から9月まで
黒ハート毎月1カップルずつ配信黒ハート

好評配信中の
椎堂×有編
慧斗×春惟編に続き、

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「第6弾 甘やかしてよセンセイ」六甲×央田編
☆☆☆9月23日配信スタート☆☆☆
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今日は
六甲綾人役・八代拓さん
央田尋役・新垣樽助さん
おふたりの収録後のインタビューをお届けいたしますひらめき

「男子高校生、はじめての」〜Second Color〜六甲×央田編
全トラックご購入いただいた皆様には特典として
八代さん&新垣さんのフリートークをプレゼント!!
どうぞお聴き逃しなく音楽

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──収録を終わられてのご感想をお願いいたします。

八代:3年ぶりの収録……とはいえ、六甲もそして相手の央田先生も自分にとってはすごく印象深いキャラクターだったので、思い出す作業に関してはそこまで苦もなくできたなって思います。この「男子高校生、はじめての」シリーズの収録と言えば、汗だくになって息を切らしながら体力を削りながら収録した思い出があったのですが(笑)、収録を終えてみると、物語的に以前より大人になっているからかそれほどハードではなかったように感じつつ、それでもやはり、やり終えた充実感と疲労感というのは『あぁ、戻ってきたな』という感覚がありました。

新垣:ひさしぶりに央田先生をやらせていただいきました。僕は、央田先生ってすごく痛い思いをしているイメージがあるんですよね。『痛い痛い痛い痛い〜!』って感じがしていたのが、……今回は優しくされたなぁって(笑)

八代:確かに『痛い』って言うの聞いた覚え、メッチャありますね!

新垣:それは央田先生の変化と言うより、六甲くんの成長でもって互いへの接し方や付き合い方が変化してきたってことがあるのかなと。二人の仲にもちゃんと時間が流れていて、成熟があって、スキンシップのとり方が変わってきてるんだろう、ということで『そうそう!それがいいんだよ!』って思いました。そんな痛い思いしないでいいんだよ!そうしていきな、これからは!って(笑)

八代:ははは(笑)

新垣:お話を読んでいても、ちょっとホッとした部分でした。

──今回は央田先生の過去やこれまで語られなかった心情が見られましたが、演じる上で印象の変化や意識したことがありましたら教えてください。

新垣:前回までは、六甲くんの中を見たい、はらわたを引きずり出したいとかえぐりたいとか、彼の内面を知ることが央田先生の快感や愛情の表現の仕方だったんですけど、今回の話で、相手の内面が見たいと言うのは自分の内面が見えないことの裏返しなのかなって思ったんですよね。

八代:うん。

新垣:自分の中がなんでこんな風になってるんだろう、なんでこれに悦びを覚えるんだろうって、自分のことが見えないままここまできてしまって、もはやその不満を解消するには他人の内面を見るしかないとなってしまったのが彼の可哀想なところというか、難しいところなんだと、過去を知ることで理解ができたというか。
(央田先生は)どうしてそこまで相手の内面を見ることに悦びを得られるんだろう、という根本的な理由においては役作りができていなかったので、『そういう人なんだ』ということでこれまでは演じてたんですけど、今回、こういうことかとすごく納得が出来ました。彼の過去を知れたことで理解が深まって、またひとつ央田先生の核心に、彼自身に近づけたなと感じました。

八代:僕も、央田先生の過去を知ることが出来て、その考えにも少し触れることが出来て、やっぱり央田先生を形成している経験は常軌を逸しているなって思う部分もありつつ、でも央田先生らしいな、だからこその経験だよなって思いながら見ていました。

──八代さんは今回演じてみて、どういう印象がありましたか?

八代:六甲目線でいくと、知りたいのは当然で好きなのもわかっていても、央田先生がなに考えているのかはたぶんずっと不安だし先生もそんなに自分からは表現してくれないので、そういう意味での寂しさや不安は付き合ってる期間もずっとあったと思うんです。
けど、今回のことがきっかけで明らかに央田先生が居ないと六甲が六甲である意味がないっていうくらいの、深くかつ少しねじれている……そこが魅力でもあるんですけど……、愛を見ることが出来て。だから、僕はあまりこういう感覚になったことがないんですけど、今回収録しているときに、僕自身が央田先生の声だったりお芝居を頼りに六甲を演じてるんだなってすごく感じました。

新垣:ふーん……。

八代:六甲がひとりになるシーンがちょっと続くんですが、そのシーンでうまく言葉が出てこなくて。モノローグにしろ、他の人と喋ってるにしろ。六甲としても不安で心配で気が気じゃない場面だってことはもちろんあるんですけど、央田先生の声が聞こえてこないとなんだかうまく言葉が出てこなくて。
最初は声優・八代拓として『これやばいな』って(笑)、そう思ってはいたんですけど、まぁでも六甲の感覚からするとそれでいいかもしれないと考えて、これで行っちゃえって演じました。それくらい、六甲にとって央田先生は大きい存在になっているんだなって感じましたし、僕の中での六甲くんが央田先生なしでは形作られないというところに到達しているのかなと思います。

──新垣さんからみて、八代さん演じる六甲はいかがでしたか。

新垣:いやもう、めちゃめちゃ成長しましたよね。最初はめげない高校生というか、『何を言っても尻尾ふって近づいてくる六甲くんと、それを面白がる央田先生』。そういう関係だったんですけど、だんだんと、六甲が受け止める側になって抱きしめる側になっていく過程が、今回はすごく顕著でしたね。その変化がなかったら、央田先生の恋愛観や幸せの表現の仕方は変わらなかっただろうし、お話の最後の方で語られているような、芸術の表現の仕方や根本が変わるくらいの生き方の転換はなかったと思うので、やっぱり彼の成長なしにはこのお話はなかったなって思いました。一緒に演じてても、ここが変わったな、とか、この台詞は前は言わなかったな、って思えるところがあったり、どっちが年上かわかんない感じもあって。

──今回のお話では、これまでと違った二人の関係性というか立場の変化が印象的でした。

新垣:達観して上から見ていてその中に愛情があるっていうのが央田先生って感じだったんですけど、なんかもういつの間にか抱っこしてる側が抱っこされてる側になってるような、そんな関係性の転換が面白かったです。

──最初のCDの収録から5年が経ちますが、この5年で感じられたご自身の変化や成長について教えてください。

八代:いまの新垣さんの話を聞いていて、最初の六甲は本当にその通りだったよなって。愛情って言うよりも好きとか憧れとか興味とか、そういう感情のほうが強かったですね。僕も5年前っていうとこの仕事をはじめて3年くらいなので、BLドラマCDというジャンルに関してもまだ……。

新垣:まだほとんどやってないって言ってたもんね。

八代:そうなんです、そういうところからすると、もちろん今でもまだまだ全然拙いのは重々承知した上なんですが、成長してないとまずいよなっていうのはありますね、僕は(笑)5年経ってちょっとはなにか変わってないといけないなと。でも、どうなんだろう…。今回の六甲くんの気持ちとしては、もう憧れとかではなくて、愛のみ、愛情100%みたいな気持ちだったんですけど、もしかすると5年前の自分だとそういう気持ちに気づけなかったんじゃないかなって思います。想像ですけど。偶然ではあるんですが、ありがたいことに、いまの自分ができる精一杯のところで気づけることが台本としてあったかなって。
六甲と央田先生がストーリーの中で生きてきたとの同じ時間で、一緒に少し成長したのかなって、自分の中でちょっとだけ思いますね。

新垣:自分が成長してるかどうか、実はよくわからないって言うのがこのお仕事ですよね。お芝居って作品が違えば一からやり直しだし。なので、はたして自分が前に進んでいるのか間違った道を進んでいるのかってこともわかんないんですよね。振り返ったときに『あ、これもしかして違うのかも』と思うことはあるのかもしれないですけど(笑)いま現在どうなっているのかってわからない。代表作はNEXT ONE=次の作品だよってチャップリンの言葉は、すごくいい言葉だなって思いますし、実感としてお芝居ってそうだよなって感じます。終わってしまったものには反省しか残ってなくて、次は絶対いい演技するぞって思うだけなので。そうやって続けてきた5年間だったなって思うし、この先の5年、10年、同じことを繰り返すんだと思います。それが好きでやっているので。

八代:大先輩がそうおっしゃるの、勇気をもらいます……。

新垣:この作品の中でも「二人の関係がここまできたから次はこう」みたいな単純な続き物の流れではなく、一回一回、また一から積み上げていって、二人の時間をもう一回なぞり直して新しく演じて作りあげていっているので、聴いてる方に新鮮さをもって伝わるんじゃないかなって、そうであってほしいなって思います。

──最後に楽しみにお待ちいただいているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

八代:今回のお話は、いままでの六甲と央田先生の関係性からは明らかに違う関係性に変化していく様が描かれています。央田先生の過去を含め、いろんなキーワードや要素がある中で、僕としてはすごくそうでありたいと思っているのですが、間違いなく今までで一番、六甲という人物の気持ちだったり向いている方向とかをはっきりと汲み取れたような気がしています。だから、僕の中での表現という点での向上…って言うとおこがましいですけど、前回から3年が経ったからこそ表現できたものがあったようにも思います。六甲の成長と一緒に、ぜひその辺りも感じていただけたらなと。
そして相変わらず央田先生の色気はものすごいので。あれを聞くと六甲に入っていける感じがするくらい!

新垣:ふふふふ(笑)

八代:ずるいんですよ!どういうシーンでも色気があるんですよね〜。

新垣:恐縮です(笑)

八代:あと六甲がタバコを吸ってなかったのが僕的には意外でしたね。あんなにセクシーに煙草を吸ってる人が目の前にいたら吸うのかな、なんて思ってたので。

新垣:そうね、(央田先生に)憧れて吸いそうなのにね。

八代:これだけ月日が経っているとそんな想像も膨らんで面白いと思いますので、ぜひ聴いて楽しんでいただけると嬉しいです!

新垣:前作までを聴いていただいた方は、この二人の関係がこれまでどういう風に深まっていったかをご存知だと思いますが、今回、想像もしていなかった方向にいくと思います。まさかの展開です。詳しいことは聴いていただいてお楽しみではあるんですが、明治とか大正時代の文学作品を読んでいるかのような倒錯感と芸術観、芸術をどう観るか、どう捉えるか、そんなちょっと深いところを垣間見たようなお話です。全然イメージつかないと思いますけど(笑)

八代:でもほんとそう!そうなんですよ!

新垣:やっぱり昔から芸術って愛とか憎しみとかの感情がたくさん絡んでは作品に結びついているわけですよね。物語も、音楽も、絵も。これが愛ってことか、芸術で表すとこれは愛なのか、っていうことがいっぱい出てきますので楽しいですよ!お楽しみに。

──ありがとうございました!

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(左から、新垣樽助さん、八代拓さん)

posted by GINGER BERRY at 19:00| Second Color【配信限定】