「男子高校生、はじめての」
4th after Disc 〜Just you!〜
発売まであと3日!

今日は
煉谷什三役・
中島ヨシキさん&
山本地球役の
堀江瞬さんの
キャストインタビューをお届けいたします

恋人以外のキャラクターの登場によって
新たな一面を感じられるのはアフターディスクならではのお楽しみ

什三に関係する、ある人物とのやり取りの中で
什三、そしてタマは、一体どんな表情を見せるのでしょうか?
そんな彼らのラブラブな日々が垣間見える
録りおろしミニドラマも公開中ですので
ドラマCD本編を聴く前にチェックして下さいね

それでは
中島ヨシキさん&
堀江瞬さんのインタビューをどうぞ

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――収録を終わられてのご感想をお願いいたします。堀江:実は僕、前回の収録から今までの間、誰にも体を捧げてこなかったんですけれども。
中島:(笑)
堀江:久しぶりの収録ということで、すごく緊張して臨んでいたんですけど、無事終えられてほっとしているところです。でも、マイク前でふたりで掛け合いをしていると、不思議と一年のブランクはないくらい、すごくそのときのことを思い出すことができてよかったです。
――中島さんはいかがでしたでしょうか。中島:あっという間に終わっちゃったな、という感じですね。それだけ濃かったというか。本編では描かれなかった家族の話であったりといったディティールが出てくると、キャラクターへの愛着がより深まりますね。聴いてくださっている皆さんの、什三のどこがよかったとかタマのどこがよかったとかの感想を、目にしたり耳にしたりする機会があったので、そこは大事にできたらいいなと思いました。什三節みたいなものがあるじゃないですか。独特な強い言葉で、でも彼らの中ではすごい強い愛の言葉で。それが今回もあって、気持ちよかったです。演じている身としては。
――タマを演じられてのご感想をお願いします。堀江:台本を読んだ感触として、セリフであったりとか受け答えの仕方から、什三に心を許してるのを感じ取ったので、そこがお芝居にのるといいな、のせたいなという気持ちで演じさせていただきました。僕も結構自分自身の性格がタマに近いところがあったりするので、「あ、わかる」と思いました。心を許すと、台本の表記的に点が少なくなってくる感じとか。そういうところも結構意識して、自分の今までの人生経験も生かしながら演じました。だから『陰キャが恋をしたらこうなる』という模範というか、本当にリアリティのあるキャラクターに今回特になってるんじゃないかなと思いました。
――中島さんから見て、タマはいかがでしたか?中島:他のひとと喋っているときの差が目に見えたのが面白かったです。あと、什三と出会う前のタマだったらあそこで言い返せたのか、と。
堀江:確かにあのシーン、そうだね。
中島:うん。什三のことだから言えたっていうことだと思うんですけど。そういう部分だったり、単純にビクビクオドオドしなくなってきているところとか、部活をちゃんとやっているところとか、すごくわかりやすい成長が見て取れて、前回から続けて聴いているひとは微笑ましくなるんじゃないかなと思います。
――什三を演じられてのご感想をお願いします。中島:什三はたぶん表面的な部分しか見せない、タマにも全部は見せないような生き方をしてて、大人でいようとするというか、冷めている部分がある。でも、それが今回ちょっと揺らぎましたよね。「言いたくない」というのを彼は完璧に隠せるのにちょっと出すというか。
タマにそこを突っ込まれると思わなかったみたいな意外性があるんだろ思うんですよね。前だったら気をつかって聞いてこなかったんじゃないかなという部分をタマのほうからガツガツこられたことによって、ちょっと揺らいじゃう、みたいな。ようやく僕は今回のCDで、彼の中の『ひと』の部分を見たような気がするので、どんどん瓦解されていってほしいなという、ちょっとした親心になりつつあります(笑)。
クラスメイトからも、ひょっとしたら親からも、一目置かれている部分があったりするような気がするので、什三は寂しいひとなんだろうな。いうて高校生ですから、もっとひとに触れてほしいなとおじさんは思ってしまいました(笑)。タマのほうが素直に成長してる分、俯瞰してみるとちょっと置いていかれている部分が什三にはあるのかもしれないなと。
堀江:うん。タマを演じている側から見ているからなのかもしれませんが、完璧だけど脆さみたいなものを今回感じることがあって。家族のことを冷静なそぶりで返されたりとか、そういうときに感じる違和感があって、そこは今後に期待……。てか、案外タマのほうが包容力あるんじゃないかな。その包容力をもっていつか什三のほつれを包んであげられたらいいなと思います。でもこの感じだとそれはまだしばらくかかりそうですよね…。
中島:キャパが狭いもん同士がくっついてるなっていう気がしますね。たぶんお互いに結構余裕がないんじゃないかなって思います。
――ストーリーにちなんだ質問です。ネガティブな出来事があった時、気分転換にすることはありますか?中島:ネガティブおじさん的にはどうなんですか?(笑)
堀江:ネガティブおじさん的には…(笑)抱きしめたまま、です。ずっと。
中島:ずっと? 共に歩んでんの?
堀江:共に歩んで、たまに思い出しては「くそぉ」って……、だから発散する方法を探してるんです。なんかないかなって…。明るい曲を聴いたり、運動したりって一通りやってみたんですけど、全然……。抱えたまま生きてくしかないのかなって。なにかあります?
中島:それは抱えたまま生きたいんだよ。
堀江:えぇ!? そうかいな? 嘘でしょ!?
中島:発散したくないんだよ。そんな自分が嫌いじゃないんだよ。
堀江:自分に酔ってんの!?(笑)いやいや、マジかよ。そうだったのか!? …そうなのかな。
中島:俺は寝たら忘れちゃうからさ。
堀江:それはすごいよ。
中島:悩んでることとか、イヤなこととか、昔の失敗を思い出しても、「ああっ!!………ZZZ」って寝ちゃうんで(笑)。仕事始めてから、悩んでてもしょうがないなって。どうしても他のひとと自分を比べてしまったり、ひとの目にどううつってるのかが気になる仕事なんですけど、それを考えてもしょうがないなって思えるようになったのかな。
堀江:なんで? 無理! ある種の諦めみたいな?
中島:うん、そうだと思う。大人になったんだなって。それを全部解決していく元気がなくなっちゃったってことじゃないかと思う。それに回す体力あったら、明日の台本読まなきゃなって。悩んでHPもMPも使いきって、次の日にまたしょうもないことをしたら負の連鎖じゃない。今日この現場が世界で一番幸せな空間であれと思いながら仕事をしてるので。自分も共演者もスタッフさんもみんな。その一瞬が幸せならOKです。
堀江:仙人の境地じゃん!
中島:霞食って生きてんの(笑)。
堀江:なれないですね……。どこか自分とかまわりに期待しちゃって、そうじゃなかったときのギャップに落ち込んだり、いまはまだしちゃうから。……そうなりたいです!
中島:でも、自分に期待することもなくなったんだよね、悪い意味で。自分の天井は知れてるから、どれだけ頑張ったらこの天井を超えられるのかっていうのも、たぶんわかってんだよね。でもそれをやると疲れちゃうな、みたいな。
堀江:ああ、そうか……。
中島:え、これ人生相談のコーナーですか?(笑)
堀江:カウンセリングみたいになっちゃいましたね(笑)
――最後に楽しみにお待ちいただいているファンの方へのメッセージをお願いします。堀江:前作ぶりのBL作品の出演ということで身構えていた部分があったんですけど、マイク前に立つと、そういった殻みたいなものは取っ払われたかなって。よく見知ったヨシキくんが相手だったっていうのもあってすごくリラックスして、ブランクを感じさせないくらいには、またタマとして役になれたんじゃないかなと思います。あと、単純にお話全体として楽しんでいただける、ラブシーン以外の普通の会話のところでも面白い内容になっていると思うので、ぜひ彼らの恋の続きを見届けてもらえたら嬉しいです。
中島:すごく反響があった自覚がある什三とタマなので、前作から地続きのものをお届けできるのを嬉しく思っています。逆に地続きに物語が広がったからこそ気になる点もいっぱい出てきたし、続きが見れたからこそ本気になるところがまた皆さんの中で増えていくんじゃないかなと思うし。今回は什三とタマだけじゃない、彼らを取り巻くひととの話もあるので、什三も什三なりにいろんな悩みを抱えてるんだなっていうアオハルっぽいものも感じていただけるCDになってるんじゃないでしょうか。本編とあわせて何度も聴いていただきたい、楽しんでいただきたい。そう思っています。
――ありがとうございました!(左から、中島ヨシキさん、堀江瞬さん)